ニーズヘッグの巣に挑む

 復帰して間もない頃に挑み、入場してすぐさま雑魚に退場させられたニーズヘッグの巣に、数ヶ月ぶりに挑戦してみた。当時の私はLv130程度だったが、今ではLv173まで成長した。ボスであるニーズヘッグの影を倒すのは難しいかもしれないけど、その姿を拝むことはかなうはず。私は固く閉ざされた守護者の門を押し開き、ダンジョンへと足を踏み入れた。



 入って早々、フィラとアクアエレメンタルがお出迎え。前回の挑戦時にはこいつらに酷い目に遭わされたが、あのときと違い凍結と水属性攻撃への対策は万全なので全く怖くない。むしろ脅威なのはのっしのっしと闊歩するエンシェントツリー。こいつはマジックミラーを使用するため、うっかりジュデックスを誤射しようものなら手痛いダメージを受けかねないからだ。とはいえ、こいつはかなりの鈍足なので、誘導して振り切ることは容易。他の敵を攻撃している最中に、割り込まれないよう気をつければ問題ない。

 ほとんど初見に等しいマップなので、迷子になりながらうろうろと徘徊。視界を傾けたり回転させたりしながらのんびりと歩みを進める。こういうのんびりしたプレイは久しぶりだ。ここに限らず異世界のマップは雰囲気が好きなので散策していて楽しい。要求レベルやクールタイムなど、入場に何かと制限のかかるメモリアルダンジョンでなければ、もっと気軽に観光に訪れられるのだけど。

 数十分さまよった末、ようやくニーズヘッグの影が待ち構えるダンジョンの最奥へとたどり着いた。そして私がそこで目にしたものは、ニーズヘッグの影に取り巻きとして付き従うダークシャドーの姿だった。マジックミラー持ちの取り巻きを従えているだなんて! ずるい! 人でなし!
 反射で死ぬ未来しか見えないが、ここまで来て逃げ帰るのも悔しいのであがいてみることにした。ボス本体に速度増加をかけて取り巻きとの距離を離してボスと取り巻きの間に自分が割り込み、ジュデックスに巻き込まない状況を作り出す。そしてオラティオを使用してからジュデックスを連打。このとき、位置ずれがあってうっかりダークシャドー数匹をジュデックスに巻き込んでしまったが、ダメージが跳ね返ってくることはなかった。あれ、ひょっとして取り巻きは反射ない……? そんなことあり得るのかな……?
 一応反射に対する警戒を続けていたつもりではあったが、油断が生じたのは疑いようがない。取り巻きの呼び戻しが行われたのに気づかず、私はジュデックスを連打し続けてしまった。そして――。



 ニーズヘッグの影に「かかったなアホが!」と言われたような気がした(ニーズヘッグの影はそんなこと言わない)。結局のところ、取り巻きのダークシャドーを見た瞬間に予期した未来は避けられなかったわけである。

 マジックミラー持ちが取り巻きである以上、ジュデックスで戦うのは困難と言わざるを得ない。逃げ回りながらマジックミラーが切れるのを待ち、クールタイム中にありったけのジュデックスを叩き込むという手段は有効そうだが(最初攻撃したときに反射されなかったのは、クールタイム中だったからだと思われる)、ニーズヘッグの影との戦闘中は一定時間が経過するごとに“お仕置き部屋”に強制送還されてしまうようなので、苦し紛れの粋を出ないだろう。
 ちなみにこのお仕置き部屋、死んだ状態で飛ばされるとHPが減った状態のまま強制的に生き返るんだけど、そうとは知らず死んだまま放置して飲み物を取りに離席していたため、デスペナを最初の死亡と合わせて2%支払う羽目になってしまった。コーヒーカップを片手に戻ってきたら、HPバーが真っ黒のキャラクターに対してフィラやリンコが無慈悲な攻撃を繰り出しており、盛大に吹き出して危うくコーヒーをこぼすところだった。リプレイを撮っておけばよかった。

 閑話休題。ジュデックスしかまともな攻撃手段を持たない私のアークビショップでは、ニーズヘッグの影を倒すことは諦めるしかなさそうだ。アドラムスがあれば倒せそうな感触だったのだが、ないものねだりをしてもしょうがない。現状では他に倒せそうなキャラもいないし、再挑戦は先のことになるだろう。
 私はニーズヘッグの影に負けたのではない、ダークシャドーに負けたのだ。ニーズヘッグの影さんには、そこのところを勘違いしないでいただきたいものである。
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